甲子林道紀行
(その2)

下郷町側から国道289号線を上がっていくと。やがてバリケードが現れる。
ここから先、舗装が荒れ始め道幅も狭くなる。
結構な大穴もありそこそこ注意が必要だ。

 
まずは軽くバリケード                荒れた舗装路が続きます。

そして峠の頂上も近くなると最近舗装されたらしい綺麗な路面が現れる。
しばらく走ると峠の頂上に到着する。


 
一体彼の身に何が起こったのか・・・         万里の長城のように…道は続きます

 峠の頂上は日本海側と太平洋側を分ける分水嶺となっている。
時おり下郷側(日本海側)からそよ風とともにゆっくりと雲(霧)が湧き上がっては
西郷側(太平洋側)へと流れて行く。
高度計は1200mをさしている。
峠の頂上から先は砂利道となり、
うず高く積まれた砂利がバリケードの役割を果たしていた。

 
ついにたどり着いた甲子峠頂上            そこには砂利のバリケードが

 ノロノロと前進するプレ号…砂利の山に乗り上げるとフロントガラスには一面の曇り空が…と
車の底からガラガラとこすれる音が…やっぱりこの車ではダメみたいです。
そこで活躍するのがスコップ。冬の青森旅行の際積み込んだものである。
斜面をならすこと3分ほど…今度は無事に越えることが出来た。
なんだか新しい世界が広がった感じですごく爽快な気分だ。

  
地獄への扉が今、開かれる              しばらくはフラットダート

 しばらくは狭いながらもフラットダート。快適な道が続く。
それもつかの間、道路には大きな落石が・・・
このあたりから道路は本格的に荒れだす。
続いては土砂崩れ。道路上は深い泥でたちまちスタック。
慌ててバックする。
ギヤを2速にしてそろそろ進むと難なくクリヤできた。

  
定番の落石ゴロゴロの後は・・・           土砂崩れ&泥濘・・・

 この後も何箇所か土砂崩れがあり、左側(山側)から道路に流れ込んだ土砂で道路が狭くなったいるところがあった。
左の車輪を土砂に乗り上げ強引に突破しようとすると。車が急速に右側(がけ側)に傾く。
流れ込んだ土砂の高さを甘く見ていたようだ。
スコップで流れ込んだ土砂を削り、傾斜を緩くすることでクリアすることができたが
本当に車が横転するのでは?
と思うほど強烈な体験であった。

 
西郷村側のゲートを通過               今度は山の深い緑が襲い掛かります

 土砂崩れ区間を通過すると今度はこぶし大の石のゴロゴロする荒れたダートが現れる。
しばらく進むと西郷村側のゲートが現れて少しほっとするがこの先も信じられない極悪路が
かなりの距離にわたって続くことになる。

ここからの道路状況は

@こぶし大の石ころの転がる悪路

Aガレガレの極悪路

B雨水で30〜40cmの溝の刻まれた道路


C生い茂る草木で道幅が1.2mくらいしかない狭路

の繰り返しです(セットメニューあり)

長〜い極悪路区間を抜けると
時には遠く西郷村の牧草地が広がっているのが見えたりするのもつかの間、
再び極悪路が現れたりします。

 
道路を横切る深い〜溝                走行ラインを検討中の同行者(溝の深さは40〜50cm)
                                             

 
こんながれ場が何回も現れます            そして最大の難所大崩落地点にたどり着きます

がれ場サムネイル(クリックで拡大→ブラウザの戻るボタンで戻ります)

ほとんど通過は無理かと思われた
大崩落地帯ですが
角材を使ってなんとかクリアできました・

まず、岩Cを避け
岩Bと岩Cの間にある段差約25cmを
埋めるため、角材Aで橋をつくり
その上を渡りきった場面です。
渡りきった瞬間、土台にした小石がずれたのか
角材Aは左にずれてしまいました。

 大崩落地点を過ぎても、道はかなり荒れています。
しかし、羽鳥湖方面に抜ける西部林道との分岐までくればもう安心。
あいかわらずコブシ大の石は転がってますが、どうってことはありません。
やがてのどかな牧草地帯にでます。

 
小休憩                       牧草地帯が見えるともう安心

 牧草地帯を抜けてようやく舗装路にたどり着く。
振り返ると道路標識には右折「下郷」となっている。
この標識どおりに右折するとさっきまでの想像を超える
極悪路が待ち受けている・・・


 
左折は下郷・・・待ち受けるのは恐ろしい道・・・   戦いが終わり…ナビのアンテナにひっかかった木の葉


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